大井川鉄道(静岡県島田市)は12日、鈴木肇社長(61)が監査役に退き、新社長に新潟県の第三セクター「えちごトキめき鉄道」の鳥塚亮社長(63)を充てる人事を内定したと発表した。28日の株主総会で承認後、同日中にある取締役会で正式に決まる。
鳥塚氏は大学卒業後、航空会社勤務などを経て2009年に公募で千葉県の第三セクター「いすみ鉄道」の社長に就任。いすみ鉄道の知名度を全国区に押し上げたことで知られる。19年には公募でえちごトキめき鉄道の社長に就任していた。同社長は26日に退任予定だという。
大井川鉄道は22年9月の台風による土砂災害で、大井川本線(39.5キロ)の約半分にあたる川根温泉笹間渡駅―千頭駅間が不通になっており、全線復旧が課題になっている。(林国広)